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category : news
author : 庄司 安廣

特定非営利活動法人文京建築会 設立について

このたび文京建築会は、「特定非営利活動法人文京建築会」として活動していくこととなりました。
今後とも、皆様のご支援ご理解ご協力をお願いいたします。

        【特定非営利活動法人文京建築会 設立趣旨書】

 文京区は古い街であり、戦災を免れた民家や旅館が残り、独特の景観を作っております。しかし、住民の少子高齢化が進み、まだ活用できる趣ある多くの歴史的建築物が、防災のために消えていく、そのため、景観が崩れ、地域の特性が失われつつあり、以下の問題が指摘されております。

・地域住民は地元の良さ、地域の特性を過小評価している。
・建物の持ち主が価値に気付きながらも、有効活用の手段が見つけられない。
・防災と景観の調和を考える必要があるが、行政の中に景観・建築等の専門家が足りない。
・地域住民と行政との橋渡し役となる人材が少ない。

 これまで任意団体として、文京・見どころ絵はがき大賞等のイベントの開催による住民意識の向上、解体予定の銭湯や旅館の記録、一部の移築や保存、古民家の有効活用の促進等を行って参りました。これらは、一定の成果を収め、イベントの参加者も増え、住民の意識も向上し、行政、関連団体との連携も進んでおります。

 上記の問題を解決するために、建築家・建築士の専門家集団の目を通して「文京の防災と景観の調和」を可視化・顕在化し、より良い「文京ブランド」の醸成に寄与し、さらに区民、行政、専門家の皆さんとも、文京区という地域を舞台に共に活動していくことが不可欠であると考えています。

 私たちが活動してきた結果を「文京ブランド」として全国に発信し、よりよい「地域らしさ」を醸成し建築と環境に関わる文化の創造発展に寄与することで、防災と景観の調和による地域活性という公益に繋がると考えます。そのためには、社会的に認められた公的な組織にすることが最善の策であると考えています。

 文京区内だけでなく、日本国内や海外でも社会的な認知度を高められるように「特定非営利活動法人」としての認証の基で、社会的な権限と義務を得て、また社会的責任を負うことにより一層の活動内容の充実を図ろうと考えています。

 私たちは、地域の特性を生かした公共施設整備、防災まちづくり、景観整備などの活動を展開することで、建築と環境に関わる文化の創造発展に寄与することを目指して、ここに特定非営利活動法人文京建築会を設立します。この活動を広めるために多くの方々に参加を呼びかけます。

                            設立代表者   野生司 義光

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